康綺堂の本読み備忘録

読んだ本の感想や探偵小説の考察等のブログです。

由利先生!

『探偵・由利麟太郎』がスタートした。

「花髑髏」と「憑かれた女」そして「銀色の舞踏靴」を原作とした「殺しのピンヒール」が6月分の放送である。7月には『蝶々殺人事件』を原作とした「マーダー・バタフライ」が前後編で放送予定だ。

 

今この記事を書いている段階では「花髑髏」と「憑かれた女」が放送済み。

個人的な感想としては

 

「花髑髏」……血縁関係等を原作から改編したが、原作とは別の意味で凄まじい形になったという印象。原作もエグい結末だったが、こちらもなかなかエグい。

 

「憑かれた女」……現代的なギミックが、原作における摩訶不思議なトリックを再現可能にしたともとれる。「オリジナルを超えるリメイクはない」という台詞はなかなかに悩ましい。ある人物の設定が設定だけに、三津木俊助の葛藤的なシーンがあれば……とも思ったり。

 

と、こんな感じ。

吉川晃司氏の由利先生がカッコよくてたまらん。志尊淳氏の三津木俊助、田辺誠一の等々力警部もよい感じだ。今回だけに限らず不定期でいいのでまたやってくれんものか、とは言いつつさて残り3話。

どう見せて、魅せてくるのだろう?

今から次の火曜21時が楽しみでならない。