2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
柏書房から全6巻で刊行された「横溝正史ミステリ短篇コレクション」は、可能な限り初出誌を参照したうえでの角川文庫版の合本という形で膨大なノンシリーズ作品をまとめ、絶版になって久しい角川文庫版に代わる実質的な「全集」のような側面を持っている(と…
アンソロジーはこれまで単行本未収録だった作品やこの一冊ではじめて出会う個人的に新発見の作品も多くあり、書店古書店図書館で見かけるとつい手に取ってしまう。本読みとして、自分なりのアンソロジーを組んでみたいと一度は思うのではなかろうか。 例えば…
「読後に放心したミステリー」についてのタグがTwitterにてお題に上がった。 読後感動感心感激した本は数多くあれど、 「放心」となると、これまた格別の一冊、となる。 探偵小説にハマるキッカケになった横溝正史の『八つ墓村』は殿堂入りとして、今回順不…
※大下宇陀児『蛭川博士』横溝正史『傘の中の女』のトリックに触れています。論創社版『大下宇陀児探偵小説選 Ⅰ 』を読了した。一番の目玉はなんといっても長編『蛭川博士』だろう。江戸川乱歩のエッセイや中島河太郎の解説で題名は何度も目にしてきたが、実…
※横溝正史『八つ墓村』夢野久作『押絵の奇蹟』の 重要な場面について触れています。 初っ端からネタバレ全開の記事でなんともはや。 本来、資料など実物をキチンと確認した上で形にすべきなんだろうけれども、埒があかなくなったので、考えてることをのんべ…
はじめまして! もしくはTwitter等ではお世話になっております。 康綺堂です。この程、ブログを立ち上げることとなりました。主に読んだ本の感想(結末に触れることも多々あります)や探偵小説の考察について、思い付いたことをノンキに書いていきたいと思って…