2018-01-01から1年間の記事一覧
色んな方からオススメのお声をいただき、 このブログを開設したのが今年の6月。 早いもので大晦日、日付が変われば 2019年。 今のところ最低月1回の記事更新と スローペース、相変わらずミョーな内容の話を 書いておりますが、来る新年も どうぞよろしくお…
極めて個人的な感慨をダラダラと述べています。 「中井英夫」の名を聞いていつも思い浮かべるキーワードが「新青年」と「インフルエンザ」の二つである。まず、「新青年」について。中井英夫が戦前の雑誌「新青年」を蒐集していたことは彼自身のエッセイ等(…
考察や感想ではないけれど、思ったことを少し。今年も、岡山県倉敷市真備町岡田を舞台にした 「1000人の金田一耕助」(以後「千金」)に 参加してきた。 今年は特別な年の特別な千金になった。 10回目の千金、7月の豪雨被害から復興の最中にあるなかでの千…
※『犬神家の一族』の真相に微妙に触れています。舞台版の公演間近、さらに新たなドラマ版の放送決定とますます注目が集まる横溝正史の『犬神家の一族』。原作を改めて再読すると、いやはや、やっぱり面白い。さて、この犬神家について、前回は原作中の「時期…
※『犬神家の一族』の細かい描写について触れています。神保町横溝倶楽部が2015年に刊行した『金田一耕助自由研究 Vol3』に、私は初めて考察文を寄稿したわけだが、ちょっとした思い出話と投稿したテーマのその後を少し。この時、劇中に登場する二つの手拭い…
本来は出典とか根拠とか参考文献をキチンと出してキッチリカッチリ書こうと考えていたが、説明がダラダラし過ぎてグダグタになったので、以前からストップしていた下書きを一旦消して、簡単簡潔に書いてスッキリしてみようと思う。夢野久作の短編に「幽霊と…
この時期になると、市内のあちこちで精霊舟作りの風景を見かける。御盆である。さて、この時期に思い出す短編は……と少し。 まず思い浮かぶのは久生十蘭の「生霊」と「黄泉から」。 両作とも、亡き人へ思いを馳せる話なのだが、「生霊」は狐を名乗る女との邂…
前回から相当間が空いてしまった。 書こう書こうとしつつ、あれやこれやで忙しく、プロット止りになってしまっていた。考察論文は相変わらず。昨年完成出来なかったテーマを秋口くらいまでに何とか。 創作は金田一耕助「の」謎に探偵小説ファンの学生コンビ…
柏書房から全6巻で刊行された「横溝正史ミステリ短篇コレクション」は、可能な限り初出誌を参照したうえでの角川文庫版の合本という形で膨大なノンシリーズ作品をまとめ、絶版になって久しい角川文庫版に代わる実質的な「全集」のような側面を持っている(と…
アンソロジーはこれまで単行本未収録だった作品やこの一冊ではじめて出会う個人的に新発見の作品も多くあり、書店古書店図書館で見かけるとつい手に取ってしまう。本読みとして、自分なりのアンソロジーを組んでみたいと一度は思うのではなかろうか。 例えば…
「読後に放心したミステリー」についてのタグがTwitterにてお題に上がった。 読後感動感心感激した本は数多くあれど、 「放心」となると、これまた格別の一冊、となる。 探偵小説にハマるキッカケになった横溝正史の『八つ墓村』は殿堂入りとして、今回順不…
※大下宇陀児『蛭川博士』横溝正史『傘の中の女』のトリックに触れています。論創社版『大下宇陀児探偵小説選 Ⅰ 』を読了した。一番の目玉はなんといっても長編『蛭川博士』だろう。江戸川乱歩のエッセイや中島河太郎の解説で題名は何度も目にしてきたが、実…
※横溝正史『八つ墓村』夢野久作『押絵の奇蹟』の 重要な場面について触れています。 初っ端からネタバレ全開の記事でなんともはや。 本来、資料など実物をキチンと確認した上で形にすべきなんだろうけれども、埒があかなくなったので、考えてることをのんべ…
はじめまして! もしくはTwitter等ではお世話になっております。 康綺堂です。この程、ブログを立ち上げることとなりました。主に読んだ本の感想(結末に触れることも多々あります)や探偵小説の考察について、思い付いたことをノンキに書いていきたいと思って…