康綺堂の本読み備忘録

読んだ本の感想や探偵小説の考察等のブログです。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

幽霊と推進機と簡単な推察

本来は出典とか根拠とか参考文献をキチンと出してキッチリカッチリ書こうと考えていたが、説明がダラダラし過ぎてグダグタになったので、以前からストップしていた下書きを一旦消して、簡単簡潔に書いてスッキリしてみようと思う。夢野久作の短編に「幽霊と…

この時期の短編(御盆編)

この時期になると、市内のあちこちで精霊舟作りの風景を見かける。御盆である。さて、この時期に思い出す短編は……と少し。 まず思い浮かぶのは久生十蘭の「生霊」と「黄泉から」。 両作とも、亡き人へ思いを馳せる話なのだが、「生霊」は狐を名乗る女との邂…